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日本がリュウグウの小惑星サンプルを持ち帰る

日本がリュウグウの小惑星サンプルを持ち帰る

昨日、2020年12月6日午前3時(UTC+9)頃、小惑星「りゅうぐ」のサンプルを積んだ日本の再突入カプセルが南オーストラリアのウーメラに着陸しました。

このカプセルは、日本の「はやぶさ2」ミッションの一環として、12月5日に「はやぶさ2」本体から分離しました。12月5日に「はやぶさ2」本体から分離したカプセルは、レーダー反射式のパラシュートを展開し、10kmほど地球に降りてきました。 その後、カプセル本体、パラシュート、前後のヒートシールドが分離して着陸しました。その後、オーストラリア当局の支援により、すべての部品が回収されました。

Recovering the sample container. Image courtesy of JAXA.
回収後、カプセルとその部品はクイックルックファシリティ(QLF)に運ばれ、サンプル容器が適切に密閉されていることを確認し、ガス採取作業を完了しました。現在、サンプルは日本に持ち帰られています。

In the QLF. Image courtesy of JAXA

りゅうぐ」へ、そして戻ってきて、またもやオフ!

はやぶさ2」は、2014年12月3日に打ち上げられた、直径約1kmの近地球型小惑星「りゅうぐ」を探査する小惑星サンプルリターンミッションです。主力探査機「はやぶさ2」は4年の歳月をかけて「りゅうぐ」に到達し、2018年6月27日に小惑星とランデブーしました。約1年半のサンプリングを経て、2019年11月に「はやぶさ2」は小惑星を離れ、1年間の地球帰還の旅を開始した。12月5日、探査機本体はサンプルを収めた再突入カプセルを放出し、現在は無事に帰還しています。

ミッションは技術的には終了しましたが、「はやぶさ2」にはまだ30kgの推進剤が搭載されており、当初の約半分の66kgの燃料が搭載されています。はやぶさ2」は、2026年のフライバイを目標とした地球近傍小惑星(98943)2001CCと、2023年に地球から19,427,954km以内に接近する地球近傍小惑星(1998KY26)の2つの小惑星を調査するための長期ミッションに、さらに探査機を利用することが決定しています。

サンプルの収集

合計で2つのサンプルが収集されました。表面物質を含む最初のバッチは、2019年2月21日に採取されました。はやぶさ2」は、小惑星の表面に接近するために降下し、表面に投射物を発射して物質を放出させました。その後、小惑星の微小重力を利用してキャッチャーにおびき寄せ、物質を捕獲しました。

2019年7月11日に採取された2回目のバッチは、2段階の方法で掘削された地表下の物質です。まず、その年の4月5日に「はやぶさ2」は、小型キャリーオンインパクター(SCI)と呼ばれる「銃」を発射し、これに銅製の弾丸を搭載し、その後、爆発性の推進剤を装填して地表に発射した。これにより、直径約10メートルのクレーターが掘削された。その後、7月にタッチダウンとサンプリングを実施。8月26日、サンプルキャッチャーは再突入カプセルに格納され、地球に帰還しました。

Touchdown during 2nd sampling. Image courtesy of JAXA.

今後のJAXAの探査ミッション

2020年初頭の日本初の月面ミッション「SLIM」を皮切りに、2023年には「DESTINY+」と呼ばれる流星群母天体3200ファエソンのフライバイを行うミッションが打ち上げられ、今後10年間で日本は非常にエキサイティングなミッションを実施することになります。そして2023年には、流星群の母天体3200ファエソンのフライバイを行う「DESTINY+(デスティニープラス)」が打ち上げられます。その1年後の2024年には、日本は火星ミッション「火星月探査(MMX)」を開始し、フォボスとダイモスの研究やフォボスからのサンプル採取などを行う。成功すれば、1998年に失敗した火星探査の後、日本が初めて火星に到達することになる。

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